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    海外労働短信/ロックアウト中止を/豪州の製板工場労働者

     オーストラリア最大の製板会社で、労働者207人に対するロックアウト(職場からの締め出し)が続いている。労働者は社前で抗議行動を続け、賃上げ交渉に応じるよう求めている。

     この製板会社は、多国籍企業カーター・ホールト・ハーベイ社(本社ニュージーランド)のグループ企業。カーター社はロックアウトと不誠実な団体交渉で有名だという。

     労働者は3%の賃上げや、1週間のクリスマス休暇とその賃金補償などを求めていたが、会社側が要求を拒否。組合が残業拒否闘争に入ろうとした矢先にロックアウトを行った。

     組合は「ロックアウトをやめて交渉に応じるべきだ。労働者を単なるコストとしか見ない姿勢を改めてほしい」と訴えている。