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    ライドシェアの導入防ごう/全自交大会で伊藤委員長/地域公共交通の再建も訴え

     ハイヤー・タクシー労働者でつくる全自交労連は10月17、18の両日、都内で大会を開いた。伊藤実委員長は配車アプリを使った違法な白タク車業、ライドシェアの阻止を訴えた。安全性や労働者性の担保のない白タクの広がりに強い危機感を示した。

     伊藤委員長は、ライドシェア事業大手のウーバー社がロンドンで営業停止になった問題など、各国の状況を報告。特に働く者を労働者として扱わず、個人事業主として扱う手法を批判した。

     政府の規制改革推進会議がライドシェアの解禁を想定していると指摘し、産業競争力強化法のグレーゾーン解消制度による白タク行為容認も懸念した。「敵はウーバーだけじゃない。安全、安心を掲げ、コストをかけている業界からすれば、死活問題。乗務員の労働条件に影響が出る案には反対だ」と強調した。

     他方、タクシーの乗合車両を含め、地域の移動方法を確保することで公共交通を活性化する必要性も訴えた。

     昨年8月にはライドシェア問題などを考える市民会議が発足し、8回の集会を開いている。伊藤委員長は「市民会議を通じて世論喚起し、連帯の輪を広げていきたい」と地域での取り組みを呼び掛けた。

     今度の総選挙では「立憲民進党、社民党を基軸に」と説明した。民進党の「解体」で党内のタクシー政策議員連盟の行方にも頭を痛めていると述べた。