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    前年を688円上回る/UAゼンセン/277組合が無期転換確認

     繊維、化学、流通、サービス、食品の労組でつくるUAゼンセンは4月6日、3月の交渉を終えた段階の妥結状況を公表した。421組合の妥結平均は6441円(定期昇給相当分込み、2・38%)。前年同一組合比688円のプラスと好調に推移している。パート労働者の賃上げ率が加重平均で正社員を上回っているほか、働き方の改善では65歳定年や勤務間インターバル制度の導入などで成果が報告されている。

     妥結組合は昨年同期と比べて44組合多い。企業規模別では、300人以上が6818円(2・37%)で、300人未満が6073円(2・39%)と、賃上げ率では中小が上回る。木暮弘書記長は「(賃上げ)額は厳しいが、率では健闘している。顔の見える共闘で頑張った成果だ」「人材流出を防ぐために高額で決まるケースが出てきた。妥結はまだ3分の1程度。残りの中小労組にこの流れを生かしたい」と話した。

     定昇など賃金体系維持分が分かる204組合のベア平均は1765円(0・64%)と、金属大手を超えている。前年同一組合比では578円のプラスだ。

     重視する初任給引き上げは、高卒が80組合平均で4338円、大卒で91組合平均3344円。

     パート労働者の時給引き上げでは、165組合の妥結平均が26・5円(2・76%)で、前年と比較できる154組合の平均は4・2円のプラス。加重平均の賃上げ率は2・82%で、正社員を上回っている。

     

    ●46組合で法水準上回る

     

     無期転換制度への対応では、パート労働者について277組合が労使確認。勤続5年という法律の水準よりも短い期間で転換を確認したのはパートで46組合に上る。無期転換後に65歳以上の定年を確認したのは、パートで98組合を数えた。

     所定労働時間短縮、所定休日増では34組合が回答。一定の休息時間を保障する勤務間インターバル制度は18組合が導入、拡充を確認した。65歳定年を見据えた制度改定については57組合が何らかの成果を確認したほか、均等・均衡処遇、一人親の処遇改善、悪質クレーム対策でも一定の回答が示されている(表)。