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    核も戦争もない21世紀に/被爆74周年原水禁実行委/1000万署名に全力で

     「核も戦争もない平和な21世紀に!」。原水爆禁止日本国民会議などの実行委員会は8月7~9日、被爆74周年原水爆禁止世界大会・長崎大会を長崎市内で開催した。日本政府に核兵器禁止条約の早急な批准を求める「核兵器廃絶1000万署名」に全力で取り組むよう呼びかける大会宣言を採択した。

     開会総会には1800人が参加した。あいさつした原水禁の川野浩一議長は、米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約の失効や、核保有国による小型核兵器の開発などで「かつてない危機的な状況にある」と指摘。「問題は唯一の戦争被爆国であるわが国の対応だ。首相は『保有国と非保有国の橋渡しに努める』と話したが、何もしていない。原爆資料館に一度でも足を運んだことがあるのかと問いたい」と怒りをあらわにした。

     そのうえで、「被爆者の訴えを真摯(しんし)に受け止め、米国の核の傘から脱却し、核のない世界を目指すべき」と語った。

     ドイツ連邦議会議員のクラウス・ミンドラップ氏が同国で原発を段階的に廃止している現状を報告し、再生可能エネルギーの意義を語った。

     国連欧州本部などに核兵器廃絶の署名を届ける高校生平和大使の高校生らが登壇。平和大使の男子生徒は「被爆者の声を聞ける最後の世代として、『微力だけど無力ではない』の言葉を信じて頑張りたい」と決意を述べた。

     閉会総会には1300人が参加。韓国「進歩連帯」のソン・ミヒ氏が「在韓、在日の米軍をなくし、核のない未来を勝ち取ろう」とスピーチ。沖縄平和運動センターの山城博治議長が沖縄・辺野古への米軍新基地建設阻止行動への連帯を訴えた。

     

    〈写真〉「微力だけど無力じゃない」。核兵器廃絶署名を集め、スイス・ジュネーブの国連欧州本部に赴く高校生たちの決意に大きな拍手が送られた(8月7日、長崎市)