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    けがなどの補償拡充を要求                       ウーバーイーツの労働組合/事故調査報告書で不備判明

     料理配達事業を行うウーバーイーツ。その配達員が事故などでけがをした場合の同社の対応が不十分だとして、労働組合のウーバーイーツユニオンが問題視している。このほどまとめた事故調査報告書を基に、現行の民間保険(三井住友海上の傷害補償制度)の拡充を要求。政府に対しては労災保険法の改正による対象範囲の拡大を求めている。

     ユニオンの事故調査報告書には32件の被害が報告されている。自転車やバイクの走行中などの事故で①打撲・擦過傷(45%)(2)頸椎(けいつい)捻挫や靭帯(じんたい)損傷(20%)(3)骨折(19%)などが多い。配達員は個人事業主として扱われており、公的な労災保険制度の対象外とされている。そのため、独自の民間保険を適用している。

     問題は、その補償制度が貧弱で、同社の対応がずさんなことだ。報告書によれば、事故対応は配達員に丸投げ。補償内容も「上限25万円」などの制約があり「骨折した場合にはとてもまかなえない」。配達員が補償を求めると「簡単なお見舞い文とともに、(就業できなくなる)『アカウント停止』の警告が送られてくる」。このため、見舞い金の請求を諦めた人も少なくないという。

     こうした不十分さを改善してほしいと、ユニオンは制度拡充と運用の改善を要求(表)。併せて政府に対しては、ウーバーイーツのような働き方も労災保険の対象とするよう、法改正を求めている。