「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    夏休み特集/映画で学ぼう戦争と平和

     1945年8月15日、アジア・太平洋戦争が終わりました。70年以上がたつ中、安倍政権は「戦争できる国づくり」を着々と進めています。今年の夏休みは映画を見ながら、平和の大切さをもう一度、考えてみませんか?

     

    「ハクソー・リッジ」メル・ギブソン監督

     沖縄戦を米国側から描いた映画です。主人公は、非武装の米国人兵士デズモンド・ドス。「殺すのではなく、命を救うために従軍する」という信念から太平洋戦争に志願した実在の人物です。戦闘中はもちろん、両軍が陣地に引き上げたあとでも、戦場で負傷兵の手当てや安全な場所への搬送を続け、結果的に75人の命を救いました。手当てを受けた人の中には日本兵もいたそうです。

    (9月上旬まで上映予定)

    「日本のいちばん長い日」 原田眞人監督

      「いちばん長い日」とは、終戦の日として知られる1945年8月15日のこと。この日、ポツダム宣言を受け入れて無条件降伏することを、昭和天皇がラジオで国民に告げました。その24時間前から何が起きていたのか。陸軍、海軍の両大臣、その下の若手将校たち、天皇らが何を考え、どのように実行したのか。そのドラマが描かれています。

     徹底抗戦を主張する陸軍の将校が、天皇による「玉音放送」が吹き込まれたレコードをNHK職員から奪おうとしたという、教科書に載らない史実も知ることができます。

    (TSUTAYAなどでDVDのレンタル可)

    ← 昭和天皇を演じた本木雅弘さん

     

    「この世界の片隅に」 片渕須直監督

     女性や子どもなど普通の市民にも多くの犠牲を強いるのが戦争です。

     昨年、大きな話題を呼んだこのアニメーション映画の主人公は戦時下を生きる女性、北條すず。女優のんさんが声を担当しました。

     夫と義理の両親と暮らす広島県呉市での平穏な日々が戦争で壊れていく様子が描かれます。軍港の町である呉市への空襲は激しく、北條家にも犠牲が出てしまいます。

     終戦の日、玉音放送を聞いたすずが号泣する場面には胸をつかれます。

    (全国で上映中、9月にDVD発売)

     

     

    ★「怒り」(李相日監督)

     終戦後も米軍基地が置かれ続ける沖縄の悲劇を扱っています。広瀬すずさん(写真)が米兵にレイプされかかる高校生を演じました。

     

     

    ★『鬼が来た!』(姜文監督)

     中国映画です。戦時中の河北省の村が舞台。当時、その残虐性から中国人に「鬼」といわれた日本兵を、半年間預かることを命じられた村人の悲喜劇を描いています。

     

    ★『野火』(塚本晋也監督)

     大岡昇平の同名小説の映画化。戦争末期のフィリピンで、飢えで精神を病んでいく日本兵の様子が描かれています。

     

    (右3作品とも現在DVDレンタル可能です)