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    特信版最新記事

    新入組合員講座2019

    クミアイはあなたのパートナー


     新しい職場で働き始めると、「ロードークミアイ」「ショクインクミアイ」という言葉を耳にする機会があると思います。「それって何?」「どんな意味があるの?」と疑問を持つ人は少なくないかも。「クミアイ」は働く者がよりよい人生を送る上で、なくてはならないパートナーなのです。

    賃金は会社が決めるものじゃないの?

     初任給は最初から決まっていましたから、そう思うのも無理はありません。でも、賃金を含めて職場の労働条件は、労使が対等の立場で話し合って決めるのが近代社会の常識。労働基準法にも、この「対等決定の原則」が定められています。労使が対等になるためにつくられているのが労働組合です。

     ですから、会社が一方的に賃金を決めて押し付けるのは違法です。

     労働組合は春闘の交渉を通じて賃金を引き上げたり、個別の労働者への賃下げをやめさせたりすることができます。賃金に不満があっても1人の力で是正させることは難しいですよね。

     


    親から「組合に入るな」って言われています。

     残念ながら、活動が不活発な組合もあります。「組合費を取られるだけ」と親御さんは感じているのかもしれません。あるいは「会社に迷惑をかける困った人たち」と誤解している可能性もあります。

     でも、あなたはもう立派な社会人です。親の意見を参考にしつつも最終的に判断するのは自分です。

     未成年の学生時代なら、親が学校に行って先生に物を言うことができましたが、職場は違います。同僚と力を合わせて自分たちで解決しなければなりません。

     組合から話を聞いたり、その活動に触れたりする中で、自分で決めましょうね。

     


    組合費が高い。生活が苦しいから無理!

     最近は学生時代の奨学金の返済を抱える若者も多く、少しでも出費を減らしたい気持ちは分かります。

     とはいえ、組合費は無駄な出費ではありません。例えば部署を超えた幅広い仲間と触れあい、交流する機会が増えます。職場全体のことがより理解でき、仕事が楽しくなるかもしれません。

     セクハラやパワハラの問題についても、1人で悩まずに相談することができます。悩みを共有できる仲間がいるのは心強いこと。

     組合は法律や職場の制度に精通しており、育児や介護に必要な休暇の利用方法も教えてもらえます。制度を使いやすくする上でも組合の力は必要です。

     


    「戦争反対」を主張するのは政治活動でしょ?

     雇用を守り、労働条件を向上させる――これが労働組合の本分です。それだけではなく平和運動にも関わっています。なぜでしょうか。

     それは、戦前の日中戦争や太平洋戦争の時代を繰り返してはいけないという反省があるからです。当時、日本政府は戦争を遂行するため、労働組合を解散に追い込みました。労働者の多くは徴兵されて命を落とし、残った者には「国に奉仕せよ」の号令の下、劣悪な労働条件が強いられました。

     戦争になれば、労働条件も雇用も権利もないがしろにされます。平和を守る活動は、働く者の利益を追求する組合運動と密接な関係があるのです。