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    全国で上映運動

    映画「あの日のオルガン」


     「あの日のオルガン」は第2次世界大戦(太平洋戦争)末期に実在した疎開保育園を描いた映画です。戦後74年、子どもたちを含め、戦争について考える機会をつくろうと、全国各地で上映運動が取り組まれています。

    空襲を避けて保育園疎開

     米軍による本土空襲の危険が迫る1944年秋。東京・品川にあった保育園が、戦火を避けるために集団疎開を決断します。反対する親たちを説得して、やっと見つけた疎開先は埼玉県内の荒れ寺でした。

     建物の修繕や食糧の調達に苦労しながら、保母(保育士)たちは「できる限りいい保育をしたい」という気概で奮闘します。寺に持ち込んだ足踏みオルガンの演奏と子どもたちの歌声が明るく響きます。耐乏生活を強いられる中でキラリと光る「文化的」な瞬間でした。

     映画では、東京大空襲の光景や町中の防空壕なども描かれます。多くの命を奪った、あの戦争は一体なんだったのか――。当時を直接知る人々が少なくなった今、あらためて考えたいテーマです。

     主演は戸田恵梨香と大原櫻子。橋爪功や林家正蔵が脇を固めます。

     地域で上映を計画する場合の問い合わせ先は、協同組合ジャパン・スローシネマ・ネットワーク。電話022(225)0986。FAX022(268)5264

     

    〈用語解説〉

    学童疎開

     第2次世界大戦末期、東京や大阪など大都市の国民学校初等科(現在の小学校)の子どもたちは、親元を離れて郊外や地方の農山村に避難しました。疎開先は寺社や公共施設など。授業も行われましたが、付き添った教師は食糧調達に追われたといいます。

     

    東京大空襲

     1945年3月10日、東京の下町地域を中心に米軍が行った大規模空襲。木造家屋の密集地帯を焼夷(しょうい)弾で狙った無差別攻撃です。B29爆撃機約300機が約1700トンの焼夷弾を投下。一夜で約10万人が死亡、100万人が家を失いました。

     

    太平洋戦争

     ハワイ真珠湾にあった米海軍基地への日本軍の奇襲攻撃(1941年12月8日)などを機に始まった、日本と連合国(米中など)との戦争。37年からの日中戦争と合わせて、国内で310万人以上、アジアで2千万人以上が犠牲になりました。

     

    戦火から子どもを守った    保育園の物語

    (C)2018「あの日のオルガン」製作委員会

    〈後援〉社会福祉法人恩賜財団母子愛育会/公益社団法人全国私立保育園連盟/社会福祉法人日本保育協会/全日本私立幼稚園連合会/東京都私立幼稚園連合会/全国認定こども園協会/全国国公立幼稚園・こども園長会/公益社団法人全国幼児教育研究協会/一般社団法人全国保育士養成協議会/日本子ども子育て支援センター連絡協議会/公益社団法人日本仏教保育協会/全国保育団体連絡会/全国保育問題研究協議会/一般財団法人日本遺族会/日本更生保護女性連盟/全日本民主医療機関連合会/東京都品川区/東京都新宿区/埼玉県蓮田市