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    ヒロシマを世界に発信中

    NPO団体「PCV」事業統括ディレクター メアリー・ポピオ さん

     広島で平和について学び、考え、発信するNPO団体ピースカルチャービレッジ(PCV)のメンバーとして活動しています。被爆者の思いや広島の歴史を伝え、どうしたら戦争も核兵器もない社会を実現できるか。その目的に向けて、私なりの役割を果たしていきたいと思っています。

     最初に日本に来たのは8年前。大学2年生の時でした。隠れキリシタンについて勉強していて、まず長崎へ行きました。そこで見たのは、原爆で傷ついたマリア像。私はカトリック教徒です。米国がこの国に行ったことを学校では教わっていなくて、ショックを受けました。

     広島の原爆資料館を見た時も、米国人として恥ずかしさ、罪悪感でいっぱいになりました。この時から、私の人生は変わりました。一市民として、責任と役割を果たそうと決意したのです。

     2016年に広島に移住し、PCVの創設に参加しました。原爆ドームなど平和記念公園の9カ所に国内外の観光客を案内したり、資料館から世界に向けて展示資料を紹介するオンラインツアーを、日本の若者たちと企画したりしています。

     被爆の実相や平和への道筋について、どう伝えたら分かってもらえるのか。平和教育の課題です。私は米国人として、その活動をサポートし、米国をはじめ海外に発信する役割があります。

     しかし今、新型コロナウイルスの感染拡大で、広島を訪れる人は減っています。そこで、新しいシステムを開発中です。拡張現実(AR)や地図アプリと連携して、例えば仮想の路面電車に乗って爆心地周辺をめぐる旅など、スマホで簡単に「広島」にアクセスできるメニューを考えています。皆さんも参加してみてくださいね。

     

     メアリー・ポピオ

     1992年生まれ。米国マサチューセッツ州ボストン出身。大学卒業後、米国で核廃絶活動に関わる。2016年に広島に移住。