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    芝居への情熱感じてほしい/歌舞伎俳優 中村勘九郎さん

     父・十八代目中村勘三郎を亡くしたのが31歳のとき。以後、弟の中村七之助さんと二人三脚で中村屋を継ぎ、盛り立ててきました。

     翌2012年に六代目中村勘九郎を襲名。その襲名披露狂言一つ「土蜘」などで読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞し、確かな演技力が評価されました。初代が興し、父が再現した江戸情緒漂う巨大な仮設テントの「平成中村座」も継承し続けています。コロナ禍で歌舞伎公演もままならなかった昨年は、七之助さんと「お祭り」をオンライン配信しました。

     演技への熱い思いは歌舞伎だけではありません。映像作品でも、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で主役を演じたのは記憶に新しいところ。次の大型ドラマは「忠臣蔵狂詩曲№5 中村仲蔵 出世階段」です。江戸時代の伝説的歌舞伎役者が主役。

     仲蔵は人気演目「仮名手本忠臣蔵五段目」の役を振られますが、主役・勘平の義父を殺して持ち金を奪う、どてらを着た山賊姿の斧定九郎役。ところが仲蔵は白塗りの浪人姿で登場し…。

     「仲蔵は差別を受け大変苦労した人ですが、芝居が好きという情熱に支えられていたと思います。『好き』こそ人を奮い立たせ、上達させ、信念を与えるものです。そんな情熱を感じていただけたら本望です」(勘九郎さん)

     

    なかむら・かんくろう

     1987年「門出二人桃太郎」で七之助さんと2人で桃太郎役を演じ初舞台、二代目中村勘太郎を名乗る。2012年、六代目中村勘九郎襲名。受賞多数。同ドラマはNHKBSプレミアム・BS4Kで12月4日午後9時(前編)、11日午後9時(後編)に放送。