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    であい・語らい                           「養子も家族」を広めたい/活動家 サルー・ブライアリーさん

     「最初は母と分からなかった。若い頃の顔しか覚えていなかったから。認識に数秒かかり、その後は言葉でいえない感情が込み上げてきた」

     4月公開の映画『LION/25年目のただいま』の主人公のモデルです。映画は5歳で生き別れた母親と再会するインド人青年の物語。ブライアリーさんの実体験がもとになっています。

     駅で無人の回送列車に乗り込んで眠ってしまったのが、家族と離れ離れになった原因でした。千キロも離れた町で保護されるものの、故郷の名が言えず、結果的にオーストラリアへ養子に出されることに…。

     20年後、大学生になったときに転機が訪れます。友人に「グーグルアース」(地図ソフト)を紹介されたのです。おぼろげな記憶を頼りにインターネット上でインドの生家を探し始め、それが実の母親との再会に結びつきました。

     現在は、オーストラリアに住みながら、インドの養子縁組のコーディネーターを支援する活動をしています。

    「『恵まれない子と家族になることは大きな意義がある』という素晴らしい考えのもと、養親は私を引き取り、育ててくれました。世界中にストリートチルドレンがたくさんいます。家族をつくる上で、養子という選択肢を多くの人に考えてもらいたい」

     

    さるー・ぶらいありー

    インド出身。5歳で肉親と生き別れ海外へ養子に出される。成人後実母と再会。自伝を映画化した『LION/25年目のただいま』は今春公開。