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    焦点Q&A/「核なき世界」国連で採択

     Q 今、話題の「核兵器使用禁止条約」って何?

     A 「核兵器のない世界」をめざし、核兵器の使用や開発、実験、生産、製造、保有などを禁じる条約だよ。国連で6月に採択されたんだ。国連加盟国193カ国のうち、オーストリアやメキシコ、ブラジル、南アフリカなど122カ国が賛成している。

     Q 不参加の国もあるの?

     A 米英、ロシア、フランス、中国などは条約交渉に不参加だった。これらの国は、みんな核保有しており、「核兵器は国際犯罪」とする条約には反対なんだ。互いに核兵器をもちあい、しかし使用はけん制し合うことが、世界の平和につながると考えている。

     Q 日本は当然参加したんでしょ?

     A それが不参加なんだ。

     Q え、被爆国なのに?

     A 日本は核の保有国ではないけど、その代わりに米国と同盟(日米安保条約)を結んで、「核の傘」に守ってもらっていると政府は主張している。米国が反対する条約に、日本だけ参加するわけにいかない。

     Q被爆者の願いに反しているよね。

     A 第五福竜丸の乗組員など、核実験の犠牲になった人たちの願いにもだよ。今回の条約は前文に「核兵器使用の被害者(ヒバクシャ)と核実験被害者の受け入れがたい苦しみと被害に留意する」との文言を盛り込んでいるのに……。

     Q 今後、できることは何?

     A 9月以降各国で批准作業がスタートする。50カ国以上の批准があれば、条約が発効する。「核兵器に頼らない平和外交を」という声を高めていこう。