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    「野党としての立ち位置を」/参院選で労組リーダーら/OBからの忠告も

     立憲民主党が比例代表の得票を大幅に減らすとともに、選挙区では共闘を構築できず、惨敗に終わった7月の参院選挙。この結果をめぐり、連合傘下の団体の大会や会合で、労組リーダーが言及している。

     情報労連の大会(7月29日、都内)で、安藤京一委員長は参院選について「大変厳しい結果になった」と述べ、来賓の清水秀行連合事務局長に今後の方向性をただした。

     清水事務局長は「(用意した)原稿にはないが、一言だけ述べる。立憲民主党、国民民主党には大きな固まりとして国政選挙に臨んでいただきたい。そのために両党は野党としての立ち位置をはっきり示してほしい。それぞれの政党の意見が異なる場合は院内で十分議論を尽くし、違う行動を取る場合は連合の組合員が理解できるように説明を求めていきたい」と踏み込んだ。

     来春の統一地方選挙に向けて足元を固めるとともに「立憲民主党には野党第一党としての自負と責任を持って国会運営に臨んでいただきたい」と、同席した泉健太代表に注文した。

     昨秋の総選挙以降、国民民主党は予算案に賛成するなど与党への接近が指摘され、立憲民主党は「対案路線」を掲げ、政府批判は一時鳴りを潜めた。

     泉代表は、選挙区で大幅に議席を減らしたことに触れ「野党全体で連携し一つの選対を持つことには連合の構成組織の中にもさまざまな意見がある。私たちは3月、れいわ、社民、共産、国民民主に候補者調整を行いたい旨を伝達した。しかしながらそれぞれの政党が比例票を伸ばしたい事情で、候補者を立て合う状況になった。非常にかじ取りが難しい状況だったが、可能な限り調整した」と弁明した。

     野党が混迷を極め、支持を失う状況に、OBからも忠告が出る。連合元会長の高木剛氏は8月1日、都内の会合で、野党が分断される現状に苦言を呈すとともに、手をこまねく連合の対応にも不満をにじませた。同氏は2009年の政権交代の立役者である。

     高木氏は「参院選の結果、労組が支援する政党の現状は大変寂しいものだ。同盟を解散し連合を結成したのは、政権交代可能な政治体制をつくろうという思いが詰め込まれていた。今の野党はどうしたものか。政策制度要求実現の取り組みが今後どうなっていくのかを皆心配している。『どうするのか』と組合が大きな声を上げないとなかなか進まないのではないか」と思いを吐露した。

     猛威を振るうコロナ感染第7波、ロシアのウクライナ侵攻、物価高騰、安倍元首相への銃撃事件に触れ「日本がどうなっていくのか大変危機感を覚える」と行く末を憂い、労組現役役員への進言とした。