「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    路上で12時間のスト実施/自交総連加盟の日の丸自動車労組/賃金制度改善などを要求

     タクシー労働者らでつくる自交総連の日の丸自動車交通労組が6月2日、12時間にわたって「路上スト」を行った。春闘交渉が決裂したためで、東京都文京区の本社前で午前10時から抗議を兼ねた決起集会を実施。賃上げや福利厚生で誠意ある回答を求めた。

     組合は、2014年に施行された改正タクシー特定地域特措法の付帯決議が、乗務員の処遇改善のために賃金の累進歩合制廃止などをうたったことを踏まえ、これまで賃金制度に関する労使協議を行ってきた。そんな中、今春闘の団体交渉で会社は労使協議の継続に難色を示しているという。併せて、健康診断の費用削減を提案してきたことから団交が決裂した。

     池田忠司委員長は「労使協議中だからと、2年間は賃上げを見送ってきた。これでは何のために我慢してきたのか分からない」と憤る。加えて「本来、会社の責任で行うべき健康確保の費用を削るなど許されない。悪影響を他社に波及させてはならない」と訴えた。

     ストは、約300台ある車両を6グループに分けた上で、朝8時から2時間ずつ順次実施する形。車両に「スト決行中」のステッカーを張り、路上で待機するやり方だ。池田委員長は「路上ストは初めて。普通は車庫出しを止めるものだが、私たちの職場は路上。世の中にアピールする効果も含めて、みんなで考えた」という。