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    〈カジノ・ギャンブルを考える〉(2)/過度のギャンブル化で衰退/身を滅ぼす恐れのパチンコ

      カジノ抜きでも世界最大のギャンブル大国になっているといわれる日本。その最大産業がパチンコ・パチスロだ。売り上げは年21兆円を超え、遊技人口は1千万人近くに達する。日本最大の企業トヨタ自動車の売り上げ27兆円(2017年)には及ばないが、2位のホンダ、3位の日本郵政の各13兆円をしのぐ。

     だがそのピークは20年前、遅くとも10年前に越えている。3千万人近かったパチンコ人口はこの20年間で3分の1にまで縮小。売り上げも05年の34兆8千億円をピークに下がり続けている。

     背景として若者のパチンコ離れを指摘する声は多い。さまざまなゲームアプリを入れられるスマホを常に携帯しているのだから、パチンコ店に行く必要がなくなったとされる。

     もう一つの背景が過度のギャンブル化だ。20年ほど前にパチンコをやめた50代後半の男性は「仕事帰りの息抜きに2、3千円で遊べるのが魅力だったが、短時間で万札が何枚も消えるようになっていた。パチスロで100万円単位の借金をした知人もいる。怖くなってやめた」と振り返る。

     日本遊技関連事業協会の調査では、1人が1カ月に使う資金は平均4万1千円。年間50万円前後を使う計算だ。サラリーマンが気軽に遊べるゲームではなくなりつつある。(続く)