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    元介護職員が「ツクイ」を提訴/安全配慮義務違反を追及/人員補充なく過労でうつに

     会社が必要な人員を補充しないため、長時間労働と過重なノルマでうつ病を発症し退職に追い込まれたとして、介護サービス事業大手「株式会社ツクイ」元従業員の50代女性が9月14日、同社を相手取り東京地裁に提訴した。労働者への安全配慮義務を怠ったとして、損害賠償と未払い残業代計2688万円を請求している。

     女性は常勤ヘルパーや介護福祉士として10年以上福祉業界で勤務した後、2013年10月に同社に入社。14年1月に開所したグループホームの所長を任された。給与計算や利用者との契約、備品・食材発注などに従事していた。

     激務が始まったのは、施設の1階部分(定員9人)だけでなく2階も開所してからだ。人員不足のため管理業務に加えて現場の介護業務も兼務。1カ月の時間外労働は80~90時間に及んだ。利用者を増やすよう会社から課されたノルマを達成するため、夜勤明けの営業や、72時間連続での勤務もあった。ある日、勤務中に体調が悪くなり、帰宅できないまま翌朝、救急病院に駆け込んだ。体調は改善せず、6月に同社を退職した。

     加入した東京公務公共一般労組で団体交渉を続けてきたが、会社は求めに応じず提訴に踏み切った。

     女性は在職中、人員確保に努めたものの、募集のための予算はわずかで十分な活動ができず、入所者に見合った職員配置がないままだった。ところが会社は行政に対し、必要な職員が確保されているとする書類(指定申請書)を提出していた。そこには勤務実態のない職員名が記入されていたという。

     女性は「会社は(過重労働を)『勝手にやった』などと主張しているが、法令違反であり明らかに人災」と訴えている。

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    コメント: 1
    • #1

      通りすがり (土曜日, 18 2月 2017 19:23)

      ツクイにちゃんとした労働組合があればこんな事にもならないのだろうけど、出来ないのには何か理由が? 知能が低いからできない。と言うのは無しで・・・