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    ベア4万円以上を要求/医労連の中央委/報酬のダブル改定を好機に

     医療、介護関係の労働組合でつくる日本医労連は1月18、19の両日、都内で中央委員会を開き、2017年の春闘方針を決めた。賃上げ要求は昨年と同額の月額4万円以上で、パートなどは時給250円以上とし、スト権を確立した。

     18年の診療報酬と介護報酬のダブル改定を控えた春闘。中野千香子委員長は、社会保障改悪に突き進んでいると安倍政権を批判し、「生きる権利がどうなっていくのかが問われている春闘であり、医労連として社会的役割を果たしていこう」と述べた。

     診療報酬と介護報酬のダブル改定に向け、医療・介護労働への正当な評価と財源保障を求め、必要な人材を確保するよう訴えていく。経営陣にも社会的責任を果たすよう迫る。

     三浦宜子書記長は、昨年末の一時金闘争でストライキを構えて前進回答を勝ち取った組合の闘いを紹介し、「17春闘では全ての加盟組合が要求を出し、積極的に闘おう」と呼び掛けた。

     16年度から開始した「夜勤交代制労働の改善署名」に賛同した国会議員が66人に広がっていることも報告。長時間労働への規制やインターバル(休息)規制の導入に向け、引き続き署名を集めようと訴えた。