「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    2017年

    3月

    23日

    過労死遺族は訴える/寺西笑子さん

     政府の働き方改革実現会議になぜ過労死遺族が参加できないのでしょうか。私たちが一番過労死の実態を知っています。(過労死の)教訓が生かされていない事態に憤りを覚えます。

     2014年に過労死等防止対策推進法が成立しました。まさか、その3年後に過労死を合法とするような残業時間上限が決められるとは思いもしませんでした。こんなことがあっていいのでしょうか。

     過労死防止法はこれからの日本が向かう理念を示しています。過労死をゼロにする社会です。上限100時間はこの理念とは真逆な方向です。100時間が合法化されようとしていることは、過労死防止法違反だと声を大にして言いたい。過労死防止法の方が先に成立しているんです。全ての議員が賛成して成立した法律です。これに逆行する内容があっていいわけはありません。

     「過労死は企業殺人」という言葉も聞きます。過労死は人災であり、働き方を変えれば必ず防げます。防止法からの後退にはどうしても賛同できません。