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    阪急はベア千円/私鉄大手の回答

     私鉄総連の大手組合は3月16日の午後、回答を引き出した。「ベア千円」(阪急労組)をはじめ、初任給や若年層の賃金改善、臨時給・一時金などへ原資投入を図り、「継続的な賃金改善を引き出した」(本部見解)という。

     交渉の最終盤では、(1)月例賃金にこだわる(2)回答指定日時を厳守する(3)継続した賃金改善を図る――ことを確認。各組合は昨年以上の獲得を目指して追い上げを図った。

     大手の回答集計によると、東京地下鉄や東急は「一時金」支給、阪神は初任給引き上げ(千~2千円)、京阪は500円の賃金改善と2千円の初任給引き上げ、近鉄は「昨年実績+200円」の賃金引き上げ、東武は若年層の賃金体系整備などとなっている。

     大手に続き、多くの中小組合が3月22日に回答を引き出しており、「ベア」表示も目立つ状況だ。