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    地場共闘の強化を/連合が共闘推進集会

     中小企業労組での春闘交渉が本格化するのを前に、連合は3月31日、共闘推進集会を開催。適正な取引の確立や、地場での共闘強化を呼び掛けた。「底上げ春闘はこれからが正念場」との集会アピールも確認した。

     各産別の代表が取り組み報告と決意表明を行った。UAゼンセンは地域で「顔の見える共闘」を強め、リーダー的な組合の回答額の波及に努めていると報告。自動車総連は中小労組が「伸び伸びと」要求できるよう、産別本部や親企業労組による経営者、経営者団体への働きかけ、付加価値を適正に循環させる運動を展開、「今春闘では小規模な単組ほど積極的な要求を行っている」と話した。

     フード連合は格差縮小に取り組む「キャッチアップ春闘」を掲げ、産別による中小支援を行い、中小組合で昨年を上回る回答を獲得していると報告した。

     運輸労連は規制緩和による過当競争で物流業界は低賃金と過重労働がまん延するとともに、人手不足が進行し「トラックドライバーは絶滅危惧職種」と呼ばれる窮状を説明。運賃を底支えする「目安運賃」の設定や、多重下請けの制限などの規制強化が必要と訴えた。