「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    残業代ゼロ、修正に含み/神津連合会長

     労働政策審議会で検討中の残業上限を設ける法改正が、「高度プロフェッショナル制度(残業代ゼロ制度)」を含む継続審議中の労働基準法改正法案とひとまとめにして国会で審議されるとの見方が強まっている。神津里季生連合会長は4月13日の定例会見でこの問題に触れ、「何を最後に大事にするかだ」と修正に含みを持たせた。

     同日確認された対応方針は同法案について「長時間労働を助長しかねないことから、その是正が不可欠」と指摘している。神津会長は「今の内容でいいとは思っていない。継続審議中の法案は(時間外割増5割増が中小企業に適用猶予されている)60時間超え(問題)の正常化や、年休取得促進など前に進めるべき内容もあり悩ましい。働き方改革実行計画を反映する法案とまとめられれば、何を最後に大事にするかということになる」と説明した。