「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    2017年

    4月

    20日

    〈目指そう!  核兵器禁止条約〉/(3)「北朝鮮」は反対理由なのか?

     核保有国や日本が核兵器禁止条約に反対する理由の一つが北朝鮮の存在です。核実験を繰り返し、中・長距離の弾道ミサイル開発を進める北朝鮮は、在日米軍を標的にするとも明言しています。「北朝鮮が条約に賛成するのか?」と疑問を持つ人は少なくありません。しかし、北朝鮮を相手にチキンレースを仕掛け、緊張を高め合う戦略が、日本の平和と安全につながるのかどうか。逆に暴走した金正恩政権が日本や韓国にミサイルを発射しない保障はないのです。

     核兵器禁止条約に向けた国連の交渉会議ではネパール代表の発言が注目を集めました。「私の国は中国、インド、パキスタンという3つの核保有国に囲まれている。国の安全を守るためにこそ、核兵器禁止条約が求められている」という内容です。

      日本も海を挟んで核保有国に囲まれています。米国、ロシア、中国、そして北朝鮮。核兵器禁止条約で核使用を「国際犯罪」に認定することで核兵器使用にブレーキをかける、条約加盟により核攻撃の対象とならない保障を得る――という考え方は、決して理想論ではありません。

     国際法に詳しい青山学院大学の新倉修名誉教授は「北朝鮮は核開発の理由を『自国の安全を守るため』と説明している。そうであれば、条約加盟は「『核攻撃されない』保障につながるわけで、核開発の重要な口実が一つ減ることにもなる。北朝鮮のような国こそ条約加盟を進めるべきだ」と指摘しています。