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    「参議院で必ず廃案に」/共謀罪法案/市民ら衆院本会議採決に抗議

     共謀罪創設法案(組織的犯罪処罰法改正案)が衆議院本会議で強行採決された5月23日、国会周辺では抗議と怒りの声が上がった。総がかり行動実行委が呼び掛けた議員会館前の集会には2400人が参加。「参議院で必ず廃案にしよう」とアピールした。

     同実行委の福山真劫さんは「国民の7割以上が説明不十分と言っている法案の強行採決など許されない」と指摘。参院段階ではこれまでの規模を上回る闘いをつくろうと呼び掛けた。

     野党からは「戦前の過ちを繰り返してはならない」(民進党)、「今や法案も答弁もボロボロ。追い込まれているのは政府の方だ」(共産党)、「五輪やテロ対策のためという説明は、化けの皮がはがれてきている」(社民党)、「『安倍友ファースト』の政治でいいのか」(自由党)などの訴えが続いた。

     同実行委は、参院審議がヤマ場を迎える6月13日から4日間、国会周辺で昼集会・午後の座り込み・夜集会を連続で行うと発表。10日には国会包囲も行う。