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    海外労働短信/日産工場の投票で敗北/UAWの組合認証選挙

     米国ミシシッピ州カントンにある日産工場で8月3、4の両日、労働組合の認証選挙が行われた。全米自動車労組(UAW)への加盟を確認するための手続きだったが、反対票が多数を占めたため、組合結成はできなかった。

     UAWは南部での組合拡大の拠点として日産カントン工場の組織化を重視。一方、経営側は活動家への脅迫など不当労働行為を繰り返してきたという。

     今回の選挙でUAWは全国から組合員を集めて労働者宅の個別訪問を実施。経営側は組合批判のテレビコマーシャルを流したり、労働者に「組合結成に反対票を」とプリントしたTシャツを着せたりして、反組合キャンペーンを行った。

     5日に明らかになった投票結果によると、従業員約3500人のうち6割が反対票を投じた。