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    高プロ制反対へ総力の結集を/連合が決起集会

     連合は8月25日、「働く者のための『働き方改革』の実現を求める集会」を都内で開き、近く始まる労働政策審議会の審議に向け、世論喚起へ総力の結集を呼び掛けた。組合役職員ら約300人が参加した。神津里季生会長は「一筋縄ではいかない。国家権力と財界を相手に闘うことになる。とにかくベストを尽くそう」と語った。

     労政審の審議委員が決意を述べ、構成組織、地方連合会の代表が激励した。

     

    ●矛盾点突く運動を/平川純二JEC連合会長

     

     一括法案の方向が示され、審議会の議論は鋭く対立することが想定される。マスコミや国民の注目度は相当高い。

     長時間労働是正と、2015年提出の労基法改正案(高プロ制など)とは矛盾する。この矛盾点を突き、世論を巻き込んで、連合が大きな運動にしてくことが必要だ。

     出身会社にいた10数年前、企画型裁量労働制を導入する労使協議に関わった。今は「裁量手当が少ない」という声が出ている。

     自分の裁量で集中して仕事をしたり、少し緩めて家庭とのバランスをとったりということが制度の目的だったが、実際は常にオーバーワークをしているということにほかならない。

     いまだに労使によるチェックなど相当な労力がかかっている。当初の目的の効果があったかというと、振り返ればもっといろんな論議をすべきだったと思う。

     企画型裁量制の範囲拡大には導入反対の姿勢を貫くべきだ。法案一本化阻止には相当大きな抵抗が予想される。労政審委員にはもうひと踏ん張りお願いし、構成組織も報告を受けながら共に頑張っていきたい。

     

    ●世論喚起の役割果たす/土肥和則連合愛知会長

     

     日本で働く生活者のために今こそ連合が何をすべきかということが明らかになっている。ここで踏ん張らなければ、「働かせる側の働き方改革」から「働く側の働き方改革」にすることはできない。

     地方連合会の労働相談センターには、本人だけでなく親御さんからの相談もある。「自分の息子は全く休暇が取れない」「病気になっても休めない」「30数時間(連続で)働いている」「賃金が書かれている額より安い」。こうした相談の8割が、労組のない職場からのものだ。

     地方連合会の一つの大きな役割は、世論を喚起し、皆さんを引っ張って一つになって行動すること。私たちは役割をしっかり果たすことを誓う。

     労政審の審議では、労働組合のない人々の意見、生の声を是非、お伝えいただきたい。