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    9条改憲阻止へ3千万署名/全国市民アクション発足/9月8日にキックオフ集会

     安倍政権が狙う憲法改悪を阻止しようと、幅広い市民団体でつくる「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が発足した。9月4日に記者会見を開き、3千万筆を目標に9条改悪に反対する署名運動を開始すると発表した。

     総がかり行動実行委員会や、安全保障関連法に反対する学者の会など19団体が参加。草の根で活動している九条の会も今回初めて、他団体との連携に踏み出した。九条の会事務局の渡辺治一橋大学名誉教授は、安倍首相が憲法に自衛隊を明記して2020年の施行を目指すと発言したことについて、「憲法にとって戦後最大の岐路が訪れている」と指摘。「安倍政権の憲法破壊に反対するため共同を広げていく、これから運動を一回りも二回りも大きくしていきたい」と話した。

     日本体育大学の清水雅彦教授は「9条に自衛隊を明記するやり方は、ただの現状追認では終わらない。国民の多くが望んでいる自衛隊の役割は災害救助などの活動。3項が書き込まれれば戦争への歯止めがなくなり、集団的自衛権の行使や海外派兵も容易になる」と話した。

     発起人には作家で作詞家のなかにし礼さん、ジャーナリストの田原総一朗さん、作家で九条の会呼びかけ人の澤地久枝さんら19人が名を連ねている。9月8日には東京・中野の「なかのZERO」大ホールでキックオフ集会を開催する。