「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    派遣社員の直接雇用を実現/京都放送労組/「2018年問題」への対応

     来年3月末に契約が切れる派遣社員の組合員について、KBS京都(京都放送)は11月14日、労働組合との団交で「来年4月1日から京都放送で採用する」と回答した。「2018年問題」を見据えた成果の獲得だ。

     この派遣社員は、3年半の有期雇用として、働き続けられることになった。

     組合は、昨年の春・夏闘で改正派遣法について学習した。18年9月以降、派遣労働者については派遣先への直接雇用の依頼や新たな派遣先紹介などが必要になる場合があるものの、雇い止めも懸念される。組合は雇用を守るには派遣先への直接雇用が必要だとして、制度化を要求してきた。

     該当する派遣社員は「組合の力で直用化となり、本当に驚いた」と喜びを語っている。非正規問題に詳しい伍賀一道金沢大学名誉教授からは「派遣契約の打ち切りが始まっている。こうした折、有期雇用という条件付きであれ、直用化実現は快挙」とのメッセージが寄せられた。