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    立憲民主党から参院候補擁立/私鉄総連の拡大中央委員会

     私鉄総連は次期参院選挙比例区について、組織内候補の森屋隆氏を立憲民主党から擁立する。森屋氏は2016年の参院選挙で民進党から出馬し、落選していた。2月1日に都内で開いた拡大中央委員会で決めた。

     

    ●9年間の空白克服へ

     

     中央委には、立憲民主党の枝野幸男代表と福山哲郎幹事長も参加した。枝野代表は「私鉄総連の皆様にはたいへん大きな決断をしていただいた」と述べ、田野辺耕一委員長が手渡した公認申請書を壇上で受け取った。

     私鉄総連は組織内の参院議員だった渕上貞雄氏(社民党)が2010年に引退して以降、組織内議員不在の状態が続いている。私鉄総連は立憲民主党からの立候補について「民進党は選挙後も実質的に分裂状態にあり、国民世論との乖離(かいり)は改善されず厳しい状況。全国の私鉄組合員の思いを踏まえ、いち早く所属政党を決定し、幅広く選挙活動に取り組むため」と説明。比例区以外の推薦候補の取り扱いに関しては「今後の政局を注視しながら改めて協議していく」としている。

     田野辺委員長はあいさつで「憲法は国民の暮らしを守るもの。9条に自衛隊を明記することは戦争のできる国への変質だ。今まさに平和憲法を守る取り組みを強化しなければならない」と強調。春闘では「定昇相当分2%プラスベア6千円」の賃上げ要求を決めた。