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    立憲民主に苦言/松浦UAゼンセン会長

     UAゼンセンの松浦昭彦会長は1月31日、民進党が3党に分裂している状況を憂慮し、統一会派結成に否定的な立憲民主党の姿勢に苦言を呈した。しかるべき時期を見定め、支持政党をどうするかについての議論を行う。

     同会長は「働く者のための政策を実現する視点からは、3党分裂のまま、何の協力関係も持たずに国会に対応することは決して良いことではない。『働き方改革法案』の審議が予定されており、統一会派でなくても、政策が全て一致しなくても、協力すべきは協力して『安倍一強』に立ち向かう姿勢と体制をつくることが重要だ」との見解を表明した。

     その上で、立憲民主党の姿勢に言及し、「安倍政権と対峙するに当たって3党で協力する姿勢があるのか。改憲問題を重視するあまり共産党との連携に偏ってしまうのではないか、懸念を持たざるをえない」と苦言を呈した。

     来年の参院選挙で、UAゼンセンは新人候補を擁立する。「連合内最大得票」という目標を掲げている。

     9月の定期大会までに、憲法、外交・安全保障など「国の基本問題(政権が交代しても変更すべきではない基本的考え)」をまとめる。前身組織であるUIゼンセン同盟が12年前にまとめた、憲法9条の「戦力不保持」「交戦権否認」の削除、「自衛戦力の明記」などを示した中央委員会見解をベースに現在検討中だという。