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    「戦争できる国づくり」を批判/平和宗教者ネットが院内集会

     「平和をつくり出す宗教者ネット」は4月19日、国会内で「森友文書改ざんを許さない!民主主義を取り戻せ!」と訴える集会を開き、「戦争できる国づくり」を進める安倍政権を批判した。

     宗教者ネットは、2002年の有事法制成立を契機に設立された。キリスト教や仏教、神道などの宗派を超えて国内外の平和を守るために活動している。

     メルセス修道院(キリスト教・カトリック)の清水靖子さんは「全国の修道会に呼びかけて先日、50人以上で改憲反対の署名集めをした。韓国のシスターたちは積極的に政治について発言した。見習って、活動を続けたい」と述べた。

     

    ●シリア情勢にも言及

     

     兄が沖縄戦を体験したという日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、米英仏軍から空爆を受けたシリアについて「兄のような戦争体験者は、戦火の中の子どもたちに、昔の自分の姿を見るだろう」。シリアの孤児支援に取り組むハルーン・クレイシさん(日本イスラム文化センター)は「現地には支援中の子どもが約100人いた。現地スタッフの死亡で連絡が取れない。どこにいるのか。ご飯を食べられているのか。非常に心配」と話した。集会後、参加者は議員会館前で平和を祈ってアピールした。