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    3千万署名で安倍改憲阻止を/総がかり行動実行委/国会前集会に2500人参加

     安保法制に反対し2015年から活動を続けている「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」は5月19日、国会前で集会を開き、2500人の参加者が安倍政権の退陣を訴えた。併せて、改憲に反対する3千万人署名の一層の推進を呼びかけた。立憲民主、共産、社民の国会議員が激励に駆け付けた。

     憲法共同センターの長尾ゆりさん(全労連副議長)は「森友問題、加計学園疑惑、公文書改ざん、厚労省のデータ不正、文部科学省の教育への介入、防衛省の日報隠し、財務省のセクハラ問題と、行政の私物化、腐敗、民主主義破壊は底なし沼だ。安倍政権は土台から腐っている。内閣総辞職しかない。全国各地で安倍退陣の声を」と訴えた。政府与党が当初描いた今通常国会での改憲発議のスケジュールは大きく修正を余儀なくされていると指摘した。

     この日、総がかり行動の直後に集会を予定していた日本労働弁護団から棗一郎幹事長が連帯あいさつ。労働時間規制を全て外す高度プロフェッショナル制度(高プロ制)を創設する法案について、5月第4週にも強行採決が狙われていると指摘。「高プロ制はまさに過労死促進法。労働者を死ぬまで働かせても使用者は処罰すらされない。全国の力を集めて必ず止めよう」と語った。

     

    〈写真〉総がかり行動による毎月19日の行動。「安倍政権を今すぐ倒そう」「あきらめないぞ」のコールで盛り上がった(5月19日、国会前)