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    休憩・仮眠時間の残業代を払え/イオン系警備会社の4人/前橋地方裁判所に提訴

     流通大手イオン系列の警備会社で働く警備員4人が6月21日、休憩・仮眠時間などは実質的に待機時間(労働時間)だとして、未払いとなっている残業代約1492万円の支払いを求め、前橋地裁高崎支部に提訴した。4人はプレカリアートユニオン(全国ユニオン)の組合員。昨年5月には、同ユニオンの中村孝支部長が同趣旨の裁判で勝訴(千葉地裁)した。その後も会社は全従業員への不払いを根本的に是正しようとしなかったため、今回の提訴にいたったという。

     

    ●実際には眠れず休めず

     

     4人が勤務しているのはイオン店舗などの警備業務を行っているイオンディライトセキュリティ。イオン高崎店で警備員として働いている。

     原告らは主として24時間勤務を月10~12日行っていた。4階建ての建物を2人体制で担当。制度上は1回の仮眠時間(4時間半~5時間半)と、3回の30分休憩、1回の1時間休憩がある。しかし、実際には休憩も仮眠もできる状況ではなかったという。

     原告らは「主な仕事は店内巡回と出入り監視だが、休憩や仮眠時間であっても不審者や万引き、事件・事故の情報が来れば対応せざるを得ない。虫や小動物がセンサーに引っかかっても警報が鳴り、現場確認が必要になる」。3人体制が2人に減らされて以降、ますます忙しくなったと語る。

     昨年5月の千葉地裁判決は(1)休憩時間(2)仮眠時間(3)着替え時間――の全てについて、労働時間と認定し、中村支部長には認定額が支払われた。ユニオンによれば、その後も会社は抜本的な見直しを行わず、仮眠時間に一律2千円を「慰労金」として支払っただけで、不払いが続いている。