
原水協の大会にお招きいただき、緊張と同時に感慨深いものがある。今日は原水禁(国民会議)を代表して(の参加)ではない。原水禁と原水協の運動の経過には触れないが、日本の原水禁運動の前進のため、どう過去を乗り越えていくのかが、双方に問われているのではないか。
戦後、日本の平和運動や民主運動の多くは、共産党系と非共産系の分裂状態の中で取り組まれてきた。そうした中で総がかり行動実行委員会は2014年、戦争法の廃案をめざして、運動の最大の弱点だった分裂を乗り越え、戦争法廃案の共闘組織として出発した。課題を拡大し、多くの運動を高揚させ、野党共闘の一翼を担ってきた。
突き動かしたのは「分裂していたのでは安倍政権をくい止めることはできない。未来に責任を持とう」ということ。日本の平和運動は分裂の時代から、共闘の時代へと新しいステージの上に立っていくと思う。
安倍政権下で国家権力の私物化、官僚機構の腐敗、うその政治が進んでいる。9条を改悪し、戦争できる国にしようとする動きは止まっていない。唯一の戦争被爆国でありながら、核兵器禁止条約に反対し、世界の反核勢力の期待を裏切っている。こんな安倍政権を絶対に許すことはできない。
この暴走をくい止めるため、そのことを願うすべての市民、野党が連帯して闘う必要がある。分裂していたのでは勝てない。共同、共闘の中にこそ、私たちの未来がある。今大会が、さらなる(共闘)発展の一歩になると確信している。
〈写真〉福山氏は「一年前はこの演壇に立つとは考えられなかった」と語った
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