「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    海外労働短信/極右集団が労組を敵視/英TUC系書店に乱入

     英国のロンドンで労働運動や社会問題の文献を取り扱うブックマークス書店に8月4日、極右集団が乱入した。市内で開かれていたデモから流れてきた一派十数人とみられる。ドナルド・トランプのマスクをかぶった者もいた。

     一団は店員を「売国奴」と罵倒するなど、憎悪をむき出しにした。同店は英国労働組合会議(TUC)の公認書店で、TUC本部のすぐ裏手にある。

     白人至上主義の団体が、一部始終を映した動画をネットに投稿した後、削除している。

     7月には、極右の集会に対抗するカウンターデモで発言した鉄道労組RMTの書記次長がデモ後に襲われ、大けがを負った。組合関係者などは、ここまで公然とした行動に出る勢力の台頭に警戒心を強めている。