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    改憲と安倍3選へ気勢/右派団体が靖国神社で集会

     終戦記念日の8月15日、右派団体の英霊にこたえる会と日本会議は、靖国神社(東京・九段北)で第32回戦没者追悼中央国民集会を開き、憲法に自衛隊を明記する安倍改憲の実現などを求める声明を発表した。

     日本会議は、戦前回帰的な内容の改憲を主張し、全国で草の根運動を展開している。同団体の田久保忠衛会長は主催者あいさつで、トランプ米大統領による北大西洋条約機構(NATO)への軍事費増圧力などに触れながら「日本にも有形無形の圧力がかかるのが当然。このトランプの圧力を(改憲に)うまく利用していけるのではないか」との〃期待〃を示した。

     各界代表としてあいさつした自民党の下村博文衆院議員(元文科大臣)は「憲法改正は、論議だけではなく具体的な動きをするべき段階だ。(そのためには)総裁選挙で安倍晋三(勝利)への圧倒的流れを作っていかなければならない」と訴えた。

     米カリフォルニア州弁護士でタレントのケント・ギルバート氏は、安倍改憲に反対する護憲運動について「9条の会が『安倍改憲で徴兵制復活』などと宣伝しているが、(自分の国を守ろうとしないのは)売国行為だ」などと批判。さらに「戦没者への感謝がないのは許せない。こうした感謝しない日本人を作り上げたのが、日教組と自虐史観。この罪は大きい」と持論を展開した。

     

    〈写真〉ケント・ギルバート氏は野党を念頭に「何でも政府が悪いと主張し、国への信頼を壊そうとしている」と述べた(8月15日)