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    臨時国会での改憲論議に反対/「九条の会」記者会見/言論抑圧の現状も訴え

     改憲に反対している「九条の会」が9月14日、国会内で会見し「臨時国会を改憲論議の場にさせない」とするアピール文を発表した。

     

    ●「焼身自殺も考えた」

     

     呼びかけ人の一人、作家の澤地久枝さんは、自民党総裁選をめぐり同党が報道機関に「公正な報道を求める」という文書を送ったことなどについて「有権者をなめている」と批判。最近も、衆院議員会館入り口で、澤地さんがいつもバッグにつけている「アベ政治を許さない」のタグを「政治的な主張だから」と警備員から取り外すよう指示されたことも報告し、こう述べた。

     「言論弾圧が『ここまできたか』と感じ、国会前での焼身自殺も考えた。しかし、それでショックを与えられるとしても、一時的。みんなで政治を変えていくしかないと思い直した」 

     清水雅彦日本体育大学教授や伊藤真弁護士は「対話をしながら(改憲反対の)3千万署名を集める取り組み」や「草の根のスタンディング(アピール)」を続ける重要性について語った。

     

    〈写真〉衆院議員会館に入館する際、バッグから外すよう指示されたタグ「アベ政治を許さない」を示して、表現の自由抑圧のひどさを訴える澤地久枝さん(9月14日)