「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    ライドシェア運転手がスト/インド/国際運輸労連が全面支援

     インドで、ライドシェア運転手によるストライキが1週間以上続いた。自己負担とされている燃料費の高騰により、収入がこの1年で2~4割も下がったことへの抗議だ。

     9月22日から始まった全国ストはかつてない規模で、デリーやムンバイではライドシェア大手のウーバーや地場のオラが深刻な運転手不足に見舞われた。

     国際運輸労連(ITF)はこの1年半、インドで3回のライドシェア対策会議を開き、とりわけムンバイの組合との関係作りを強化してきた。5月の会議では「もうかると思い転職したが、運転手がどんどん増え、過当競争で先が見えない」「高級車をローンで購入したが返済できない。自己破産や自殺した同僚もいる」など、参加者が窮状を切実に訴えた。

     ムンバイのストライキを率先したマハラシュトラ州労連は、運賃引き上げや労働時間の短縮に加え、ライドシェア運転手を「請負」ではなく労働者として認めることと、車両台数の規制を両社に求めている。

     ITFインド加盟組合協議会(43組織・34万人)がスト支援を表明。ITF書記長はインド政府に対し、ライドシェア労使の対話を促すよう求めた。

     ストは2週間目に突入したが、ムンバイやチェンナイでは数千人規模の決起集会が開かれるなど、スト参加者の士気はいぜん衰えていない。

     ITF対策会議には、インド出身のニューヨークタクシー労働者連盟幹部が参加しており、豊かな経験を踏まえてアドバイスしている。(浦田誠 国際運輸労連内陸運輸部会長)