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    昨年上回る7600円/私鉄の19春闘ベア要求案

     私鉄総連は12月6日、大阪市内で中央委員会を開き、2019春闘の職場討議案を決めた。賃上げは定期昇給相当分2%に加え、ベースアップ7600円を提起している。2月5日の拡大中央委員会で正式に決める予定だ。

     ベアは、生活回復・向上分として2%相当の5400円に、生活維持分として4~9月の物価上昇分0・8%相当の2200円を加えた額。物価上昇分を0・2%とした前年と比べ、1600円高い額を設定している。

     田野辺耕一委員長は「景気は回復傾向だが、産業の課題は山積している。要員不足、長時間労働の是正は早急な改善が求められている。春闘には、消費を中心とする内需拡大と、経済の自律的成長という社会的役割もある。職場から、全ての組合が月例賃金にこだわり、私鉄春闘前進の取り組みを」と語った。