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    海外労働短信/ライドシェアに最賃/ニューヨーク市議会が設定

     ニューヨークの規制機関であるタクシー・リムジン委員会は12月4日、同市で働く約8万人のライドシェア運転手の最低賃金を時給17・22ドル(約1950円)と定めた。年収は9600ドル(約108万円)増える見通し。ウーバーなどは反発している。

     市議会は8月、激増するライドシェアを規制する一連の条例を制定した。過剰供給と割安運賃に押されて収入が悪化したハイタク運転手の自殺が相次ぎ、社会問題となっていたためだ。

     今回の決定は新条例に基づくもので、向こう一年間の台車数制限に続く措置。ニューヨークタクシー労働者連盟は、今回の決定を歓迎し、さらにハイタク・ライドシェア全てのサービスに共通する最低運賃の制定を求めていく構えだ。