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    ミニマム基準を初設定/JEC連合の春闘方針

     化学や石油、医薬品などの産業の労組でつくるJEC連合は1月17日、都内で中央委員会を開き、2019春季生活闘争方針を決定した。連合方針である「ベア2%程度」を意識した上で、水準重視の取り組みを進めるとしている。

     要求では、初めてミニマム基準の必達目標を提起。全組合員について「基準内賃金16万円以上」とし、非正規労働者はその時給換算額1067円を基準とした。

     35歳27万円などの年齢別ポイント基準も設定した。ミニマムと年齢別ポイントの両基準をクリアしている組合の場合は、ベア6千円以上の要求実施を検討する。定期昇給がない組合の場合は、ベア6千円と定昇5千円の1万1千円要求に取り組む考えだ。

     平川純二会長は経営側に対し「人的投資に消極的になれば、企業成長を阻害することになる」と訴えた。