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    「再稼働反対、廃炉を」/東京/さようなら原発集会に1万人

     東京の代々木公園で3月21日、原発に反対する全国集会が開かれ、約1万人が参加した。労働組合員や市民が再稼働反対・廃炉を訴え、原発政策を推し進める安倍政権の退陣をアピールした。

     集会は「さようなら原発」1千万人署名市民の会が主催し、総がかり行動実行委員会が協力した。

     呼び掛け人でルポライターの鎌田慧氏は「私たちは原発を廃炉にし、安心して暮らせる社会にすることを、未来の子孫から託されている。原発推進政策は、論理的にも倫理的にも破綻している」と訴えた。

     東京電力幹部の刑事責任を問う福島原発告訴団の人見やよいさんは、放射線量を測るモニタリングポストの撤去や、海に汚染水を放出する動きがあることを紹介。「おかしなことを国が進めているのは結局、事故の責任を誰も取っていないからだ」と指摘。9月に判決予定の裁判への支援を求めるとともに、「統一地方選と参院選で原発反対の候補を当選させ、安倍政権に『NO』の声を突きつけよう」と呼びかけた。

     参加者は原発ゼロ法案の審議などを求めるアピールを採択し、2コースに分かれて都内をデモ行進した。

     

    〈写真〉安倍政権退陣を訴える鎌田さん(3月21日、都内)

    〈写真〉「フクシマ切り捨てNO」などとアピールする参加者(3月21日、都内)