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    「突然の賃下げは不当だ」/ユニオンみえの外国人労働者/シャープ三重工場の減産で

     「15年働いている。家族がいて、給料が減れば家賃や食費が大変になる。どうしたらいいのか」

     「妻と息子と一緒に10年以上働いている。日本は物価が高く、生活への影響が大きい」

     シャープ三重工場(松坂市)で働く日系フィリピン人らが口々に訴えた。全国ユニオンと傘下労組ユニオンみえが4月5日に開いた記者会見での発言だ。

     労働者らを同工場に送っている、自称請負会社の「ジーエル」が3月末、4月からのシフトを4勤2休(月20日勤務)から2勤3休など(同14~16日勤務)に変更すると通知してきた。同工場では液晶ディスプレイパネルを製造しているが、生産の海外移転で大幅減産が不可避になったためと説明している。

     ユニオンみえは、今回のシフト変更で自主退職に追い込むのが目的とみている。広岡法浄書記長は会見で、契約途中での一方的な変更を批判した上で「組合試算で約25万円の賃金が7~8万円減収になる。賃金を全額補償すべきであり、入管法改正で外国人労働者を増やそうという時にこうした使い捨ては許されない。シャープも社会的責任を果たすべきだ」と訴えた。

     会見に先立ち、ユニオンは東京のフィリピン大使館にも、この件について申し入れを行っている。

     工場では151人の労働者が働いており、ほぼ全員が日系フィリピン人。うち90人がユニオンみえの組合員である。

     

    〈写真〉記者会見で訴えるユニオン組合員ら(4月5日、厚生労働省内)