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    中小労組の賃上げ率2・04%/連合が第4回集計/神津会長、2%台維持へ期待

     連合は4月18日、第4回回答集計(4月16日時点)をまとめた。300人未満の中小労組1949組合の平均は5110円で、賃上げ率は2・04%と、2%台を維持している。ベア春闘が再開した2014年以来、同時期の集計では最も高い賃上げ率だ(グラフ)。神津里季生会長は「ここまで来たら(最終集計で)2%を目指したい」と期待を込めた。

     中小労組の前年同期(2281組合)の回答に比べて146円、0・05ポイント高い。特に100人未満の労組の健闘が目立ち、前年同期比で352円、0・14ポイントプラスの4693円(2・01%)となっている。

     中小労組の賃上げ率(最終集計)は98年を最後に2%を割り込み、以降1%台で推移している。21年ぶりの2%台回復になるか。神津会長は同日の定例会見でこの点を問われ「今年初めて要求する組合もあり、そうした組合がどれほど取れるか分からないが、ここまできたら2%を目指したい」と語った。