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    海外労働短信/政治への信頼取り戻せ/欧州議会選結果で労組

     欧州議会選挙(5月23~26日)では、これまで欧州連合(EU)を主導してきた中道2大会派が後退して過半数を割り込んだ。この結果を受け、2大会派を中心に民主派による欧州委員会が模索されている。欧州労連(ETUC)はこの動きを歓迎しつつ「政治に失望した人々に希望を取り戻させる前向きの政策提言を」と注文を付けた。

     ETUCは、極右グループの躍進について「彼らが目指した目標には届かなかった。新議会の多数は民主派だ」と指摘。極右グループを排除した欧州委員会樹立は可能と述べた。

     その上で「人々の信頼を取り戻すことが必要。緊縮政策からの離脱、労働者への公正な配分、人権と環境の保護に向けた政策展開が求められる」と強調した。