「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    海外労働短信/船舶解体で死亡事故/バングラデシュで多発

     製造業関係の国際産別インダストリオールが5月29日付ホームページニュースで、バングラデシュの船舶解体現場で起きている労災事故を告発している。

     インダストリオールによると、今年は少なくとも8人が死亡し、35人が負傷している。2017年以降だと47人が亡くなっている。

     今年の5月28日には5人が大火傷で病院に運ばれた。同15日にはガスシリンダーが爆発して火災が発生。2人が死亡、4人が負傷した。2月にはオイルタンカーの爆発で2人が死亡した。

     多発する事故について労組は企業の怠慢と、当局によるいい加減な監督、安全研修の不足、不適切な安全防具などが原因だと指摘。規制を強めるために国際条約(香港条約)の批准を求めている。