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    東北アジアに非核・平和を/市民集会/韓国民主労総副委員長が激励

     日韓の市民、宗教者、労働団体が「朝鮮半島と日本に非核・平和の確立を」と訴える集会が6月7日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれた。平和フォーラム、全労連、全労協などが加わる実行委員会による主催。韓国の労組ナショナルセンター、民主労総のオム・ミギョン副委員長は「米国の軍事的覇権に対抗するために共に手を取り闘おう」とエールを送った。

     韓国からのゲストとして発言したオム副委員長は、日韓の好戦勢力に対し両国の労働者・民衆による連携が必要だと述べ、「侵略の歴史による癒えない傷が残っているように、私たちは日本が二度にわたり核兵器の被害を受けたことをよく知っている。米国は世界で最初に核兵器を使い、同盟の名で世界各国に軍事基地を置いている。東北アジアが核戦争の前線基地にされる理由はない。米国の軍事的覇権に対抗するため共に手を取り闘おう」と拳を突き上げた。

     朝鮮高校の生徒たちによる演奏が行われ、集会後は雨の降る中、音楽に合わせて銀座をデモ行進した。

     主催者あいさつした高田健さんは、北朝鮮や韓国を敵視する言動を繰り返す安倍政権について「東北アジアでの非核・平和実現の障害物になっている」と指摘。2020年の改憲施行を掲げる政府の野望を、立憲主義を求める人々の闘いが押しとどめていると激励した。

     

    〈写真〉民主労総のオム副委員長は「差別に苦しむ在日韓国・朝鮮人の子どもたちの人権を守って」と訴えた(6月7日、都内)