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    海外労働短信/組合弾圧法案が廃案に/オーストラリア議会で否決

     オーストラリアのモリソン政権が議会に提出していた「労働組合弾圧法案」が11月28日、上院で否決され、廃案になった。オーストラリア労働組合評議会は同日、「法案阻止に向けた全国の組合員の運動に感謝する」とのコメントを発表した。

     法案は、労働組合の活動に厳しい要件を設け、微罪でも厳罰に処す内容。上部団体などの役員が職場を訪問する際、24時間前に予告しなければ、役員資格の剥奪や組合解散を命じることも可能だった。

     連合が加盟する国際労働組合総連合・アジア太平洋地域組織(ITUC・AP)は10月の大会決議で、同法案について「自由と民主主義の価値を共有する先進国にふさわしくない」と批判。法案阻止を訴えていた。