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    休校の児童にご飯提供/越谷市職が提案し実現

     埼玉県越谷市は3月12日、新型コロナウイルス感染防止による一斉休校で、学童保育などを利用する児童に、昼食用ご飯の無料提供を始めた。自治労越谷市職員組合が市長に提案し、実現。土日を除き、26日まで10日間提供する。

     越谷市には直営の給食センターが3カ所ある。これまでも夏休み期間中の学童保育への給食提供など、組合の提案を実現させてきた。費用徴収などの手続きに時間がかかるため、主食のみの提供にした。おにぎりの調理も検討したが、感染の心配や人が触れたものを口にしない児童に配慮したという。費用は市が負担し、市青少年課が提供数を取りまとめている。

     初日は約1700食を提供した。同市職現業評議会の伊藤二矢議長は「直営で身分と収入が保障されているからこそできる取り組みだ」と語った。