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    建設現場の3密を改善/全建総連関東地協/組合員の声がゼネコン動かす

     新型コロナウイルスの感染防止には密閉、密集、密接の「3密」を避けることが有効と厚生労働省が呼びかけている。しかし、さまざまな職種の建設作業者が千人規模で働くゼネコン現場で3密を避けるのは困難だ。全建総連関東地協連絡会は、組合員からのSOSを受けて、感染防止の徹底をゼネコン本社に要請し、即日改善させることができた。

     

    ●回答翌日、休憩所増設

     

     「朝礼は密閉された地下の会場で、千人規模で行われている。工期が遅れているため、いつもより人が多い。コロナ感染のリスクを感じる」。首都圏のゼネコン現場から上がった声だ。関東地協はすぐにゼネコン本社に要請。建設現場での感染防止は労使共通の課題だとし、元請けとして全現場での対策を確認し、徹底するよう要請した。

     その日の夜、作業者から「朝礼会場が変更になるという連絡がきた。改善された」と喜びの報告があった。

     翌日にはゼネコン本社から(1)朝礼は職長(指揮監督者)のみとし3回に分ける(2)緊急事態宣言中(5月6日まで)の土日は全て休んで現場を閉所する――などの回答が示された。次の日から現場の作業をとめ、休憩所が増設された。

     

    ●長年の企業交渉生かし

     

     他のゼネコン現場でも作業者の声に基づいて要請し、改善につなげている。関東地協で賃金政策を担当する村松加代子さん(東京土建)は、ゼネコン本社の機敏な対応の背景には「新型コロナという緊急を要する課題と同時に、長年にわたり年2回行ってきた大手企業交渉の蓄積がある」と話す。これまでの企業交渉では労使の窓口担当者を明確にし、不払いなどに対応してきたという。