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    核兵器廃絶を「自分事」に/NGO連絡会がシンポ開催

     ピースボートや創価学会など幅広い非政府組織、市民団体でつくる「核兵器廃絶日本NGO連絡会」は9月26日、「被爆75年と私たちの未来(あした)」をテーマにシンポジウムを開き、オンラインで配信した。

     国連が定めた「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」に合わせて、国連広報センターとともに2015年から開催している。茂木敏充外務大臣からもメッセージが寄せられた。

     

    ●被爆者の人生として

     

     第1部では、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の児玉三智子事務局次長が広島での被爆体験とその後の差別や苦しみ、活動について語った。

     児玉さんはこう話した。

     「一番つらかったのは子どもを授かった時。子どもが被爆2世となることが怖くてとても悩んだが『それでも産み育てたい』と決め、2人の女の子を産んだ。元気に育ったが、次女は2010年にがんを発症し、翌年亡くなった。被爆証言でその話をした時に『被爆2世を産んだのはおまえだろ』と言われた」。

     大学2年生の中村涼香さんは「私は被爆3世。被爆2世を産んだ祖母や被爆3世を産んだ母がいなければ、私はいなかった。被爆者の言葉や生きてきた道をこれからも伝えていきたい」と話した。

     

    ●若い世代が中心に

     

     今年は首都圏の大学生ら約15人が企画、運営、進行を担った。

     中心となって進めてきた大学4年生の遠藤あかりさんは「被爆当時だけではなく、現在まで生きてきた(被爆者の)ライフストーリーに焦点を当てた。一人の人生として聞き、語り合うことで『自分事』として、核兵器の問題を感じてほしいと、企画を構成した」と話した。

    (シンポジウム第2部の詳細は次号に掲載予定)

     

    〈写真〉今年は首都圏の大学生らが中心となって企画、運営、配信した(9月26日、都内)