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    海外労働短信/RCEP合意に懸念/7国際産別が声明

     製造業関係の国際産別インダストリオールなど七つの国際産別が11月23日、地域的な包括的経済連携(RCEP)が合意されたことについて、懸念を表明する声明を発表した。RCEPには日中韓を含む15カ国が参加している。

     声明は、協定内容が合意まで秘密にされ、市民や労働者との協議も行われなかったことを批判。併せて、労働者保護と環境保護に関する条項が盛り込まれていない点も問題視した。

     オーストラリアの製造業労組AMWUは「新型コロナ感染の爆発的な拡大で、医療資材などが不足し、自国生産の必要性が再認識されている時に、自由貿易を促進する協定を結んでいていいのか」と指摘。多国籍企業の行動を規制することこそ必要と強調している。