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    海外労働短信/コロナで富裕税導入へ/アルゼンチン

     中道左派政権のアルゼンチンで12月4日、コロナ対策や資源開発を名目とした「富裕税」導入法案が賛成多数で上院を通過し、成立する見通しとなった。3千億ペソ(約4080億円)の財源確保をめざし、医療物資の調達や中小企業・学生の支援と共に天然ガス開発にも使う。

     一度限りの措置として、2億ペソ(約2億7千万円)以上の資産を持つ約1万2千人から徴税する。

     人口は4500万人だが、新型コロナウイルスによる死亡者は4万人。ここ数年は景気後退が続いており、コロナ禍によるロックダウン(都市封鎖)がこれに追い打ちをかけていた。