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    1年変形制の条例制定/北海道議会、全国で初

     公立学校の教員に1年単位の変形労働時間制導入を可能にする改正条例案が12月11日、北海道議会で可決された。条例は全国初で、来年度から実施できる(札幌市を除く)。全北海道教職員組合(全教)は12日、オンラインで反対集会を開き、職場への導入阻止を呼び掛けた。

     全教弁護団の加藤健次弁護士は、道教育委員会が現場の意向を踏まえずに条例改正を強行したと批判。導入は残業時間の上限規制順守とセットであり、市町村が実態を把握できているかは疑問が残ると指摘。「むしろ本番はこれからだ。今の教育現場への導入は百害あって一利なし。校長を交えた職場での議論をしてほしい」と語った。

     議会採決では北海道教職員組合(日教組)出身の木葉淳議員ら民主・道民連合は条例に賛成した。